MacBookを買ったぞ

昨年からMacBookがほしいほしいと思っていました。MacBook AirでもMacBook Proでもなく、新しいMacBookです。

MacBookはやっぱり必要

4年前くらいまでは、MacBook Proをメインマシンとして使い、DTP作業やBootcampによるWindowsでFinalFantasy XIVをやるなど、かなり強引なことをしておりました。 そのせいで、MacBook Proのグラフィックボードが壊れてしまいました。これを教訓に、Macでゲームはやらないようにしようと思いました。そう割り切って考えた末に購入したのが、Mac miniでした。 私が使っているMac mini (Late 2012)は、CPUがCore i7(4コア)な上、HDDの増設やメモリの増設ができる最後の機種という希少なモデルで、1TBのSSDとHDD、16GBのメモリを積んで、フルスペックにしてあります。現行のMac miniに比べればグラフィック性能は落ちますが、ストレージ容量はまねができません。 しかし、据え置き型である以上、自分の部屋の外ではMacを使うことができません。台所で母親が呼んでも駆けつけることができず、食事の配膳の手伝いをすることができません。 また、出先でblogを書いたり、コーディングすることができれば何かと便利かなと思いました。 やはりMacBookは必要と考えるようになりました。

なぜMacBookか

新しいMacBookには、スペック・コストパフォーマンス一辺倒なほかのノートパソコンとは違い、先進的な技術が搭載されています。まさにAppleのノートパソコンのあり方が提唱されていて、Appleの哲学ともいえます。 そんなMacBookが気になった部分を取り上げます。

Retinaディスプレイ

私がMacBookを選択した理由としては、Retinaディスプレイによる鮮明かつ広い作業範囲がありました。 昔はモニターのピクセル数が増えると、作業面積が広くなるというのが定説でした。ところがRetinaディスプレイになると、文字がさらになめらかになり、画面がきめ細かくなるというのが面白いです。

圧倒的な薄さ・軽さ

Appleのサイトにも書かれていそうなことですが、ロジックボードをiPad並に小さくし、メモリやストレージもオンボードにすることにより、全体的に小さく設計されています。またキーボードやタッチパッド、液晶も薄さにこだわった設計がなされています。 そのため、今までのMacノートよりも薄いボディが実現しました。PowerBook Duoを見たときもずいぶん小さいという印象を持ちましたが、それよりもさらに小さいのですから、技術の進歩を感じます。

感圧トラックパッド

ほかのノートパソコンでは、トラックパッドがあって、手前にクリックのための2つの機械式スイッチがついています。トラックパッドは指の動きのみを検知し、クリックは手前のスイッチを使うというのが一般的です。 MacBookシリーズでは、トラックパッド手前についているスイッチがなくなり、トラックパッド全体がクリックスイッチを兼ねるようになりました。それにより、指一本でクリックとマウス操作が可能になりました。もちろん人差し指でカーソルを操作し、親指でクリックをする従来のような操作も可能です。 さらに2015年には、MacBookとMacBook Proで感圧トラックパッドが採用されました。トラックパッドから機械的なスイッチを排除したのです。それによりトラックパッドをさらに薄くすることができました。 スイッチがないのになぜクリックすると指が沈み込む感触があるかというと、トラックパッドの下に搭載されているリニアアクチュエーターが振動し、指にクリックした感触を伝えているからなのです。その証拠に、電源を切った状態でトラックパッドを押しても、押した感触がしません。 システム環境設定の「トラックパッド」に、「サイレントクリック」というチェック項目があります。チェックを外すと、わざわざ押した感触を音で伝えるために、機械的な音を作り出します。 サイレントクリック

ファンレス構造

過去にMacintosh G4 CubeがCPU冷却ファンを省略していました。ボディの下にある広い開口部から空気を取り込み、自然に放熱させる構造でした。しかしCPU自体熱を多く発生するため、熱暴走による不具合が多発してしまいました。 時は流れ、再びファンレス構造に取り組み、実現したのがこのMacBookです。 MacBookには、CPUを冷却するファンがありません。おまけにハードディスクやDVDドライブもありません。そのため、ほぼ無音で動作します。 これもcore mプロセッサによる省電力構造によりなしえたことです。 私は、PowerBook Duoにメモリをふんだんに搭載し、RAMディスクでシステムをRAMに移すことで、HDDを使わないシステムを作ったことがありました。HDDの回転がないため、とても静かで快適に動作しました。 ファンもなく、HDDもDVDドライブもないので、MacBookは非常に静かであるのはいうまでもありません。

抜群なバッテリー駆動時間

薄型なボディであるということは、バッテリーを積む場所がわずかであるということです。ロジックボードを小型化し、キーボードやトラックパッドを薄型にして容量を小さくしていますが、バッテリーは狭いスペースながらふんだんに詰め込まれています。 また、core m3/m5プロセッサにより、クロック周波数を抑えられているため、動作に必要な電力が少なくてすみます。 そのため、バッテリー駆動時間が大幅にアップ。iPadの感覚で使用でき、電源アダプタを持参して出かける必要がなくなります。 今まで使ってきたMacノートは、1時間半も動かすとたちまちバッテリー残量低下の警告を出してきます。そのため常に電源アダプタに接続した状態で使っていました。そのような状態だとバッテリーへ常に電力が供給されるため、かえってバッテリーの性能を損なってしまうという悪循環に陥っていました。 それゆえ、2011年までのMacBookのバッテリー駆動は信頼していませんでした。 その点MacBookでは最大10時間のバッテリー駆動時間と謳っています。実際は6時間くらいなのでしょうけれど、出先でそれだけ使えれば十分です。

外部接続端子がUSB-C1つだけ!

MacBookを選択肢から外す理由として挙げられる理由の一つが、外部接続端子が電源ポートを兼ねたUSB-Cポート1つだけということです。ずいぶん割り切った設計で、非常に拡張性が乏しいように見えます。 Windowsノートでは、USBやVGA端子、SDカードスロット、LAN端子などたくさんの接続機器をつなぐ端子があります。あらゆる使用シーンに対応するようにできているのだと思います。 しかし、無線LANが普及し、マウスもBluetoothで接続できるようになっていて、AirPlayでApple TVにMacの画面を表示させられるようになっていれば、ほとんどの利用シーンで接続端子が必要なくなります。 またiCloud Driveなどのクラウドや、LANに接続されたNASを利用できれば、HDDを接続する必要もなくなります。 かつてPowerBookにはiBookというシリーズがありました。かなり大型でしたが、無線LANで使用することを前提とした設計で、家のどこででも持ち運べて使えるコンセプトが革新的でした。 新しいMacBookを知ったときも、そんなiBookのコンセプトを連想してしまいました。 唯一搭載されているUSB-C端子も、端子の向きを気にする必要がない設計のため、端子が裏返しになっていて差し込めないという状況がなくなります。Lightningケーブルのような使い勝手の良さがここでも実現できています。 iPhoneなどと有線で接続したり、SDカードを読み書きするときは、専用のケーブルやアダプタを使う必要があります。それでも滅多に接続することがなければ、USB-Aがないから困ることはないように思えます。

光らないアップルマーク

MacBookのほかのシリーズでは、液晶のバックライトを使って、天板のリンゴマークを光らせています。私の記憶ではブラウンのボディのPowerBook G3あたりからこの仕組みになっていました。ちょっとおしゃれな演出だなぁと思いました。 しかし、新しいMacBookでは液晶の薄さを実現するため、アップルマークを光らせる仕組みをやめました。 でも、私はそれが残念とは思っていないです。 光るのが当たり前になっているMacBookシリーズで、新しいMacBookだけが光らないことから、それが逆に新しいMacBookのステータスになっているとさえ思えます。

Appleの哲学

たしかに動作スピードは抑えられていて、処理能力もそんなに高くありません。それでいて価格も高いです。価格とスペックを示したマトリクスを作れば、MacBookは最も劣った位置にマークされるでしょう。 それでも魅力的と感じさせるのは、上で挙げた特徴が組み合わされたことにより、とても機能美に優れたMacに仕上がっているからです。 よく「WindowsノートとMacBookシリーズどっちを買おうか迷っている」人がいますが、処理スピードやコストパフォーマンスを気にする人は新しいMacBookは手にしないでしょう。新しいMacBookの良さはスペック表には現れてきません。MacBookを手に入れる人は、ノートパソコンではなく、「MacBookだから」手に入れるのです。

MacBookがモデルチェンジ

新しいMacBookがリリースされて1年後、MacBookがモデルチェンジしました。Retinaディスプレイ、薄さ、感圧トラックパッド、電源入力を兼ねたUSB-C1つのみという割り切ったインタフェースなどはそのままに、CPUにはSkylake世代のcore m3/m5を採用して、さらにパワフルに、さらにバッテリーの持ちが改善されました。 雑誌で読んだ初代のMacBookの記事では、Web開発には使えるものの、JavaScriptやJavaなどを駆使したWebシステム(WordPressなど)で若干ストレスを感じるというレビューがありました。 でもSkylake世代になって性能アップしたため、ストレスなく使えるのではないかと期待していました。 惜しいのは、携帯電話の回線(Cellular)が使えないこと。iPhone/iPad(Cellularモデル)のインターネット共有を使えばいいという話なのでしょうけど、せっかくワイヤレスにこだわるのであれば、Cellularモジュールを載せてもいいのではと思いました。 そうなってしまうと、iPhoneが売れなくなるのでAppleとしてはメリットがないのであえてしないということなのでしょうか。 それでも、「MacBookがほしい」ということには変わりありません。いつか手に入れようと思っていました。

引き金は職場に導入されたMac

仕事ではMacではなく、DellのWindows7が搭載された小さい機種を使っています。Webに携わっていますが、Tortoise SVNと秀丸エディタ、XAMPPとBracketsがとても快適で、Macじゃなくてもいいやと思っていました。 ところが私たちの部署にweb開発の新しいプロパーがやってきて、彼らがMacを使うようになってから、私の嫉妬心に火をつけてしまいました。 だいたい、あの現場はWindowsに最適化されているようなもので、社内のシステムはどうやって使うんだろう。それにTortoise SVNはMacじゃ使えないし。 考えたら、私は大学を卒業してから、Macを使って仕事をしたいためにDTP業界に飛び込んだのではないだろうか。それに引き替え、今やっていることは何だろうか。業務経験を積むために働かせていただいている立場なので文句は言えませんが、Macを使うことすら妥協をしている現実がありました。私のやっている仕事は、クリエイティブというよりも、事務作業の延長線上であり、Macでなくても十分こなせます。 今すぐ仕事でMacが使いたい? そう言われたらNoと答えます。今の作業や仕事の内容から、Windowsの方が適しているからです。 しかし、クリエイティブ作業や開発をやらせていただけるようになれば、その場合はMacを選択します。 もっとも、選択の余地のあるような強い立場にならないといけないのですが。そうなるためには、仕事で信頼を勝ち取る上に、開発の勉強もこなさなくては。 今の仕事はインターンの延長みたいなものであり、なかなか貯金ができません。おまけに住宅ローンを借り換えたので、貯蓄が削られました。しかし、いつまでも先延ばしにしていると、いつまでたってもMacBookの先進性を体験できません。 MacBookを活用したワークフローを研究するため、清水の舞台から飛び降りる覚悟で導入することにしました。 もちろん、銀行のカードローンは使っていません。

ついにあこがれのMacBookをこの手に

Apple社員の親戚を頼って、MacBook 1200/12 MLHC2J/A [シルバー](core m5 1.2GHz 512GBストレージ)を安く購入しました。 手続きから発送、到着まで2日もかかりませんでした。出先でSMSに配達通知が届き、帰りに宅配ボックスからMacBookを受け取りました。 パッケージは今まで使ってきたMacノートよりも小さく、片手で軽々運べるくらいでした。今のMacBookはこんなに小さいのかとびっくりしました。 さて、これからどうやって使うか。デスクトップとどうやって使い分けるか。Adobe CC、Nortonインターネットセキュリティ、ATOKや、写真の管理、動作確認用のXAMPPやWindows環境など、いろいろとどうしようか思案しています。