A製版会社

入社年平成8年(1996年)6月
退職年平成15年(2003年)8月

卒業後はアルバイトをしながらIllustratorを購入し、自分で勉強していました。

同時に就職活動も行いました。当時「第二新卒」という言葉もなく、また実務経験もないため、どこへ行っても断られる有様でした。

運良く就職できたのは、新宿の製版会社です。当時Macを扱うオペレーターがいなくて、社会人として未経験の上、只今勉強中である私を採用してくれました。
ここから先は、就職情報サイトに掲載されている情報です。

アナログ版下からDTPへの過渡期にあたり、Mac部門を立ち上げて、デザイナーからのDTPデータの出力に対応する。
デザイナーのレイアウトに従い、ドラムスキャナーでスキャンした高解像度の写真に差し替え、カラー製版システムRENATUSを介してイメージセッターに出力して製版フィルムを作る。

主な担当業務

  • Mac DTP部門の立ち上げ
  • 入稿データのチェック
  • 画像の加工
  • 版下データの加工
  • Macのメンテナンス

DTP部門の立ち上げ

未経験からほぼ独学でMacのDTPに必要なアプリケーション(Illustrator、Photoshop、PageMaker、QuarkXPress)を習得し、わずか1ヶ月半で本格的な業務を任されるに至る。
またDTP業務の拡大に伴い、オペレーターを増やし、指導と作業分担を行った。
社内には他にMacに詳しい人間はいないため、7年にわたり社内のDTPを支えた。

入稿データのチェック

デザイナーがレイアウトしたデータが、社内の環境で出力できるかどうかチェックする。
特に画像やフォント環境などは出力ミスの原因となるため、念入りに確認する。
MacOS8を対象としたコンピュータウィルスが蔓延していたため、入稿メディアが感染していれば社内のMacに感染しないように扱い、デザイナーに連絡の上検疫を依頼する。

画像の加工

ドラムスキャナーで読み取った画像や、デザイナーが用意した出力用の画像を処理(ゴミ取り、色調補正、CMYK変換、カラーリングの変更、パスツールを使った切り抜き画像の作成など)し、書類にレイアウトする。

版下データの加工

抜き型データや特色(CMYK以外のインクで刷る)版でつくることを指定された場合は、別のデータを加工して分けて出力する。

Macのメンテナンス

新しいアプリケーション・システムをインストールし、動作を確認する。
システムのトラブルが発生したら、原因を追及して、必要があればシステムを再インストールする。
Macを増やした時は周辺機器との接続を含めた設置作業や、ソフトウェアやフォント、ドライバーのインストールを行った。
筐体をばらして、内部にたまったほこりの掃除も行った。

ここまでが求人情報サイトに登録した情報です。

苦労したこと

RENATUSというカラー製版システムを介しての出力となるため、CMYK以外のカラーが含まれるデーター(特色)を取り込めず、Illustratorで特色版を作って別に出力する必要があったことです。柔軟な発想とパズルを解いていく感じで解決することが重要でした。

インフルエンザが社内で蔓延したとき、社員が次々と倒れ、欠席する中、私を残して部署の全員帰ってしまいました。その私も熱を出してしまいました。しかし夜に入稿してその日に出力しなければならない仕事が入ってきます。私は会社にある毛布にくるまって悪寒と戦い、入稿と出力をやり遂げました。

退職理由

7年間製版の仕事をしてきましたが、デザインやレイアウト・組版に携わることができないことがコンプレックスとなっていました。プライベートで同人誌制作やDTP検定1種を受験しましたが、仕事に活かすことはできませんでした。

もっと上流の工程に携わりたいと思い、製版会社の退職を決意いたしました。退職後はデザインやレイアウト、組版を学び、デザインの仕事に就きたいと考えました。


コメントは受け付けておりません。