灰と幻想のグリムガル

灰と幻想のグリムガル」は、一言で説明すれば、異世界「グリムガル」に連れてこられた少年少女がパーティを組み、義勇兵見習いとなってゴブリンとの戦争にかり出され、ゴブリンを虐殺するというアニメです。

RPGのファンタジックな世界は実は意外とかっこよくないところや、相手がゴブリンであっても戦争は残虐であることを、1話から2話にかけて展開しています。ゴブリンとの戦いも生々しく、ゴブリンたちも主人公たちに殺されまいと必死に抵抗しますし、主人公たちもゴブリンを狩らないと生活費が稼げないため、慣れないながらゴブリンに襲いかかります。

初めてゴブリンを殺した主人公たち。ゴブリンの息の根を止めるために何度も切りつける暗黒騎士や、気を失う魔法使いなど。そして戦利品としてゴブリンから所持品を奪い取る主人公たち。そこには勝利の喜びはありません。

そして私は思いました。「この先主人公たちの中で間違いなく誰かが死ぬな…」と。
きっと筆者はファンタジーの世界で、戦争の悲惨さを描こうとしています。

「灰と幻想の…」の『灰』とは、戦いで命を落とした人が火葬され、灰になることを意味しているのでしょう。昔「小説ウィザードリィ 隣り合わせの灰と青春」というのがあったのを連想しました。

主人公たちは、辛いことや悲しいことを乗り越え、仲間との絆を深め、レベルのほかに人間としても成長するのです。

登場人物

  • ハルヒロ(CV.細谷佳正)
  •  物語は彼の視点で展開されていきます。どこか冷めた視点でものを見ていて、滅多に感情を表に出しません。やんちゃなランタとは対照的で、彼をたしなめているシーンがよく見られます。
     細谷さんの声は「一週間フレンズ」で聞いていますが、やる気がなさそうな口調はハルヒロたらしめていると思います。クラスは盗賊です。

  • ランタ(CV.吉野裕行)
  •  とにかく騒がしいキャラで、よくハルヒロやユメと掛け合いをしています。自分に正直なところもポイントです。勇ましく、戦いでも常に前に出て戦っています。コミカル担当でもあります。クラスは暗黒騎士です。

  • マナト(CV.島﨑信長)
  •  知的で統率力がある、パーティのリーダーです。パーティメンバーのことを良く見渡していて、戦いの時も的確に指示を与えています。クラスは神官ですが、杖を持って敵前に出ていくこともあり、それはちょっと…と思いますけど。なかなか心を開かないシホルに髪飾りを買ったりして気にかけるところなどはかっこいいです。私が一番好きな男子キャラです。

  • モグゾー(CV.落合福嗣)
  •  クラスは戦士で、大剣を持って最前線へ出る役割を担っていますが、料理が好きだったり、彫刻が好きだったりする意外性があります。気は優しくて力持ちという言葉が似合います。

  • ユメ(CV.小松未可子)
  •  クラスは狩人ですが、弓は苦手でナイフが得意。関西弁のような口調でしゃべり、ランタと漫才でもしているかのようです。気は強いけれど、夢見がちな少女です。

  • シホル(CV.照井春佳)
  •  おとなしく、男子たちに話しかけられても警戒してしまうほど。地味ながらみんなを助けたい気持ちが感じられる子です。守ってあげたいタイプだと思います。クラスは魔法使い。
     照井さんの声は「未確認で進行形」で聞いたきりなので、照井さん=巨乳キャラの構図ができそうです。

制作スタッフ

制作こそA-1 Picturesですが、背景やキャラのシェーディング、シルエットに既視感を覚えました。
水彩画のような背景、ふとももなどの柔らかさを持った絵など…

それもそのはず、監督(中村亮介)やキャラクターデザイン(細居美恵子)、美術監督(金子英俊)や色彩設計(茂木孝浩)、撮影監督(五十嵐慎一 )など、あの「あいうら」を作った人たちだったからです。

「あいうら」は5分間アニメながら、女子高生のゆるい日常を、あざとくならず、かわいく描かれていて、私はBDも購入したほどです。特に一度聞いたら「カニ」が頭から離れなくなるオープニングテーマと、「スティーブ・ジョブズみたいな人のデッサン」が衝撃的でした。

そんな人たちが作った作品だけど、あいうらとは全く違う世界。でもきっとすばらしいに違いないと思いました。
先の悲しい展開が見えているので、見るのが怖いですが、シホルのかわいさと「あいうら」のスタッフ陣のすばらしさに、最後まで見てみたくなる作品です。


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